訪問営業のツールで、訪問前後の時間の使い方を見直す方法
訪問営業のツールを整えても、訪問の前後にある時間は手つかずのままになりがちです。訪問前の十数分に前回の宿題を思い出せず、訪問を終えた直後の記録も、移動しているうちに輪郭が薄れていきます。変えるべきは訪問中の見せ方ではなく、その前後の時間に何を残せるかにあるのです。
訪問の前後で、何が抜け落ちているのか
支援が訪問中に偏っています
訪問営業のツールへの投資は、訪問の最中に集中しがちです。どう説明するか、どう切り返すか。訪問中の振る舞いには、研修もマニュアルも用意されています。一方で、訪問の前後にある時間は、担当者一人ひとりの裁量に任されたままです。例えば、次の訪問先へ向かう車内で、前回どこまで話したかを手帳でたどり直します。到着後のロビーでは数分をつかって、今日決めたいことを頭のなかで並べ直します。訪問を終えた直後は次の予定に追われ、記録は夕方に思い出しながら書くことになります。そこで抜け落ちるのは、相手が言い淀んだ箇所や、判断を保留した理由といった、次の訪問につながる手がかりです。イネーブルメント担当の立場から見ると、この前後の時間は仕組みの外側にあります。標準をまとめても、それが働く場面は訪問中に限られてしまいます。
間隔が空くほど、抜け落ちます
学んだ内容は、時間が経つほど引き出しにくくなります。研修で扱った内容の70%は1週間で、87%は1カ月で失われるという調査があります(出典:Gartner)。訪問の間隔が2週間空けば、前回組み立てた話の進め方も、同じように薄れていくのです。
訪問の前後は、三つの時間に分けられます
訪問先に着いてから面談が始まるまでの十数分は、使いどころのある時間です。前回持ち帰った宿題は片づいているか、今日はどこまで決めたいか。この二点を声に出して確かめられれば、最初のひと言から迷いが減ります。ただ、頭のなかで思い浮かべるだけでは、本番で言葉になるかどうかは分かりません。
面談が終わってから記録を書くまでの時間が空くほど、残る情報は薄くなります。相手が言い淀んだ場面や、説明のどこで表情が変わったか。こうした手触りは、翌日には輪郭を失います。
訪問の間隔が空くほど、前回の感覚は薄れます。次に会うまでの二週間、担当者は何を手がかりに準備を整えればよいのでしょうか。訪問営業のツールに問われるのは、この空白の時間に働くかどうかです。
訪問直前の十数分が、練習の時間になります
移動時間に収まる短時間の対話練習
AIが顧客役を担うため、相手役との日程調整は要りません。移動中や訪問先のロビーからでも、スマートフォンで数分の対話練習を始められます。今日会う相手に合わせてシナリオを選べるため、切り出しの言葉を声に出して確かめてから面談に臨めます。
終わった直後に、何を直すかが分かります
終了と同時に出る構造化レポート
練習が終わった時点で、プロセスごとのスコアと改善点をまとめたレポートを確認できます。どこで詰まったかが文章で残るため、振り返りを翌日に持ち越さずに済みます。訪問直後に何を書き留めるべきかも、この繰り返しで見えてくるのです。
間隔が空いても前回の続きから始められます
一人ひとりに残る練習の推移データ
練習の記録は個人ごとに残り、初回から最高スコアまでの推移を段階別に確認できます。二週間ぶりの訪問前でも、前回どこで得点を落としたかをたどってから再開できます。AIが担うのは反復練習と評価基準の統一までで、目標設定や動機づけはマネージャーの役割です。
訪問営業の現場で、すでに活用されています
体外診断分野のグローバル大手企業
欧州に本社を置く体外診断分野のグローバル大手企業では、5名の研修担当者が1,500名を支え、能力認定は四半期に1回しか実施できませんでした(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、5つの訪問プロセスに沿った模擬対話と即時の構造化フィードバックを受けられる体制を整えました。
認定は日程を待たずに随時受けられる形へ変わり、通過した担当者の実訪問における成約率も22.4%向上しました(出典:導入企業へのヒアリング)。
日本の大手外資系生命保険会社
日本の大手外資系生命保険会社では、新人育成が支社ごとに進められ、指導の方法も評価の基準も拠点によって異なっていました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを導入し、成約に至った担当者の練習記録を教材に組み込み、拠点をまたいで同じ基準で練習できる形にしました。
3カ月後には、UMUで練習したグループの顧客への提案数が30%増加しました(出典:導入企業へのヒアリング)。訪問の合間に練習を挟める環境が、提案の機会を増やしたと言えます。