飛び込み営業の新人研修で、5件目の入り方が身につかない理由
飛び込み営業の新人研修では、1件の訪問を通しで練習します。名乗り方も、断られたときの引き方も、型としては伝えられます。ところが現場に出た新人がつまずくのは、断られた直後に次の建物へ入る場面です。5件目、10件目をどう始めるかは、研修の枠内では扱いきれていないのです。
1件目と5件目で、何が変わるのか
研修で扱えるのは1件だけ
新人研修の時間割を思い出してみてください。ロールプレイングに割ける枠は、一人あたり1回か2回です。名乗りから要件の切り出し、断られたときの引き方まで、1件の訪問を最初から最後まで通します。新人研修を設計する立場では、ここまでは枠内で組み立てられます。現場に出た新人が一日に回るのは、1件ではありません。断られた建物を出て、次の建物の受付に立ち、また同じ言葉で名乗ります。断るのは受付の通常の業務対応であり、そこに特別な事情はありません。それでも、うまく運ばなかった直後にもう一度切り出すのは、1件目とは別の場面です。声の張り方も、間の取り方も、直前の一件に引きずられます。研修で練習した1件目は、まだ何も起きていない状態から始まります。5件目や10件目は、断られた回数を抱えた状態から始まります。同じ「入り方」という言葉で呼んでいても、始まる条件が違うのです。
経験した件数の違いです
断られた後に同じ調子で切り出せないことを、気持ちの弱さの表れと見る説明を見かけます。ただ、ここに出ているのは経験した件数の違いであり、性格や資質の違いではありません。件数を重ねた状態を通っていなければ、立て直し方を知らないのは自然なことです。向き合うべきは、その経験をどこで用意するかという一点なのです。
5件目の入り方は、どこで練習するのか
入り方が安定するのは、条件を変えながら同じ場面を繰り返したときです。断られた直後という条件は、その状態を一度作らなければ再現できません。1件目を丁寧に練習しても、5件目の入り方には直接つながりにくいのは、そのためです。必要なのは、件数を重ねた状態そのものを練習の中で再現する設計と言えます。
集合研修では、一人あたりに割ける時間が限られます。そのため扱えるのは代表的な1件までで、断られた直後にもう一度切り出す条件は設定されません。時間の制約が先にあり、設計側の配慮の問題ではありません。
そうなると、件数を重ねた状態を再現する場は、研修の外に用意することになります。短い練習を高い頻度で繰り返せること。断られる展開まで設定できること。何件目で変わったかが記録に残ること。この3点が判断材料になります。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
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5件目の状態は、回数でしか作れません
すき間時間で重ねる練習回数
UMU AIロープレを活用することで、同じ訪問シーンを時間をおかずに何度でも繰り返せます。AIが相手役を務めるため、先輩の空き時間を待つ必要はありません。移動の合間の10分でも1件分の練習が終わり、件数を重ねた状態まで到達できます。
断られる展開まで、設定して練習できます
断りを含めた練習シナリオ
よくある断り文句を、あらかじめ練習シナリオに組み込めます。断られたところで練習が終わらず、そのまま次の一件の切り出しへ続く流れまで設定できます。断られた回数が増えるほど声が硬くなるという展開も、練習の中で一度通っておけます。
何件目で変わったかを、記録で確認できます
1回目と現在を並べる記録
練習のたびに、プロセスごとのスコアと改善点が残ります。育成担当者は、1回目と現在のスコアを並べて、何件目あたりから切り出し方が安定したのかを確認できます。AIが担うのは反復練習と記録の部分で、次の目標をどこに置くかは人の判断です。
短い練習を高い頻度で重ねた企業があります
バイオ医薬品企業/800名超
営業チーム800名超のバイオ医薬品企業では、営業が各地域に分散し、一人ひとりに指導者を配置できない状態でした(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、800名が同じ訪問シナリオライブラリで練習できる体制を構築しました。
その結果、新任営業が独り立ちするまでの期間は60日から30日に短縮され、練習量が増えたことで顧客満足度も23.5%向上しました(出典:導入企業へのヒアリング)。
通信キャリア系の店舗チェーン
全国展開する通信キャリア系の店舗運営企業では、出店の加速で採用数が増え、新人の独り立ちまでの期間が課題でした(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、接客とコンプライアンスを一つのシナリオに組み込んだ対話練習を導入しました。
その結果、練習の頻度が上がり、独り立ちまでの期間は1カ月未満に、コンプライアンス研修のサイクルは2カ月から1カ月に短縮されました(出典:導入企業へのヒアリング)。