クラウド型の営業ツールを導入しても、商談力が伸びない理由
顧客情報も活動履歴も、クラウド型の営業ツールに集まるようになりました。案件の進捗はダッシュボードで追えます。それでも、メンバーが商談で切り返された瞬間に言葉が詰まる場面は残っています。情報がそろうことと、その情報を使って話せることは別なのです。
なぜ情報は集まるのに商談は変わらないのか
記録は残り、対話は残りません
クラウド型の営業ツールを導入すると、訪問件数も商談フェーズも、翌朝には一覧で確認できます。営業マネージャーとして、週次の会議で数字を追いやすくなった実感を持つ方は多いはずです。ところが、数字の裏側にある対話そのものは、どこにも残らないのです。顧客が「他社とも比べています」と切り出した場面を思い出してみてください。メンバーがどう受け答えをして、どこで話の主導権を渡してしまったのか。その一往復は記録に落ちず、本人の記憶にしか残りません。結果として、コーチングは同行できた数件の印象に頼ることになります。同行できなかった商談は、失注理由の欄に書かれた一行から推測するほかありません。ツールが整うほど状況は見えるようになりましたが、話し方そのものは見えないままです。
練習に回す時間が残りません
クラウド型の営業ツールで入力や報告の手間が減った分、確かに時間は生まれます。ところが、その時間は次の訪問準備や別の事務作業に吸収されてしまい、対話を練習する時間として予定に残ることはあまりありません。練習の場が用意されていなければ、空いた時間は目の前の作業から順に埋まっていくのです。
共有の次に来る、練習と評価の設計
顧客情報、活動履歴、提案資料は、拠点が離れていても同じ画面から取り出せます。案件の状況も更新した時点で全員に伝わります。ここまではクラウド型の営業ツールが得意な領域と言えます。
資料を読めることと、顧客の前で自分の言葉で話せることは違います。成果が出た提案の型がツールに入っていても、メンバーがそれを声に出して試す機会は、本番の商談以外にほとんどありません。
次のツールを検討するときは、商談の記録に加えて、練習の記録と評価が残るかどうかを確かめてみてください。誰がどのプロセスでつまずいているかがデータで見えれば、コーチングの順番を勘で決めずに済みます。
成果が出る話し方を同じ基準で練習できます
標準を組み込んだAI練習シナリオ
UMU AIロープレを活用することで、成果が出た話し方や標準的な異議対応を、AIの評価基準に組み込めます。拠点が分かれていても、全員が同じシナリオと同じ基準で練習し、同じ観点で採点を受けられるのが特徴です。
練習の時間は、すきま時間から作れます
時間と場所を選ばない反復練習
AIが相手役を担うため、練習の予約も相手のスケジュール調整も要りません。移動中や商談の合間に、スマートフォンから数分の練習を始められます。四半期に2日集める研修に頼らず、メンバー一人ひとりが毎日10分の練習を積めるようになるのです。
商談力の変化を数値で確かめられます
プロセス別スコアと育成データ
練習が終わった時点で、導入トークやヒアリング、異議対応といったプロセス別のスコアと改善点を確認できます。チーム全体の課題分布もダッシュボードに集まり、1on1で話す順番をデータから決められます。AIが担うのは反復練習と評価基準の統一までで、目標設定や動機づけは、引き続きマネージャーが担う領域と言えます。
拠点や担当が分かれた組織での活用例
体外診断分野の大手企業
欧州に本社を置く体外診断分野の大手企業では、5名の研修担当者が1,500名を受け持ち、能力認定は四半期に1回しか実施できませんでした(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、5つの訪問プロセスに沿った模擬対話と即時採点の仕組みを整えました。
その結果、認定を準備ができた時点で受けられるようになり、認定通過者の実訪問における成約率が22.4%向上しました(出典:導入企業へのヒアリング)。
グローバル大手の製薬企業
循環器・がん・免疫領域を手がけるグローバル大手の製薬企業では、営業担当者5,500名が全国に分散し、研修担当者が全員へ即時で客観的なフィードバックを返せない状況でした(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレで対面研修の一部を置き換え、主要な知識項目ごとに模擬商談のシーンを設計しました。
その結果、オンラインで練習した群の業績がオフライン研修群を上回り、直属マネージャーはダッシュボードから部下の習得状況を把握して1on1の精度を高められました(出典:導入企業へのヒアリング)。