支援の難所は一か所に偏ります
支援に含まれる4つの領域
法人営業の支援は、大きく4つの領域に分かれます。案件情報の整備、提案資料とトークスクリプトの用意、商談の受け答えを鍛える練習、そして案件ごとの同行指導です。案件情報の整備では、顧客の組織図や過去の取引履歴を担当者が引き出せる状態にします。資料の用意では、部門間合意や稟議を通しやすい構成にそろえます。練習では、決裁者からの想定外の質問への受け答えを繰り返し試します。同行指導では、商談の場でマネージャーが補足に入り、軌道を修正します。4つはいずれも、担当者が商談の場で使える状態にするための支援と言えます。ただし、この4つを同じやり方で強められるわけではありません。
練習だけが人手に頼ります
情報の整備と資料の用意は、一度作れば全員に同じものが行き渡ります。ところが、受け答えの練習と同行指導だけは、相手役を務める人と、その人の空き時間がなければ成立しません。営業マネージャーが1on1や同行に割ける時間には上限があり、メンバーが増えるほど一人あたりの練習量は薄まっていきます。その結果、4つの領域のうち最も商談の成果に近い練習が、最も手薄なまま残ってしまうのです。設計がいちばん難しいのは、この練習の部分です。
練習の設計でつまずく3か所
支援の入口が資料の配布にとどまり、その内容を声に出して説明する場は用意されません。提案書は読み込めていても、決裁者を前にすると言葉の順番を組み立てられず、要点が伝わらないまま面談が終わってしまいます。
だからこそ、話す練習の相手はマネージャーか先輩に限られます。10名を1人で見る体制では、順番が回るのは月に一度あるかどうかで、重要な面談を控えたメンバーが練習しないまま当日を迎えることも起きてしまいます。
その結果、指導の中身は同行したマネージャーの記憶にだけ残ります。「もう少し要点を絞ろう」といった助言は次の面談までに形が変わり、誰がどの段階でつまずいているのかをチームとして把握できないまま、同じ助言が繰り返されます。
声に出す練習でしか、要点は絞れません
受け答えに応じて変わるAI顧客
決裁者を前にした受け答えを、面談の前に何度でも試せます。UMU AIロープレでは、AIが顧客役を担い、担当者の説明の進め方に応じて態度を変えます。強引に進めれば警戒し、課題を丁寧に確かめれば背景を明かします。価格や競合との比較といった切り返しも事前に設定でき、想定外の質問にも自分の言葉で応じられます。
指導の順番を待たずに、練習を始められます
待ち時間のいらない反復練習の場
メンバー全員が同じ日に練習しても、順番待ちは起きません。UMU AIロープレは人数の制限なく同時に利用でき、移動中や面談の合間にスマートフォンからも始められます。営業マネージャーが担うのは、練習相手ではなく案件ごとの戦略の相談です。AIが引き受けるのは反復練習と評価基準の統一までで、動機づけは引き続き人の役割になります。
どこでつまずいたか、その場で分かります
商談プロセス別に残る客観的な評価
練習が終わった直後に、導入からヒアリング、価値提案、反論対応、クロージングまでのプロセス別に採点と改善点が出ます。「もう少し要点を絞ろう」で終わらず、次に何を直せばよいかがはっきりします。記録はメンバーごとに蓄積されるため、1on1の前に営業マネージャーが変化の推移を確認できます。
育成の設計を見直した営業組織
大手外資系の生命保険会社
日本の大手外資系生命保険会社では、新人育成が支社ごとの進め方に委ねられ、指導の質にばらつきが生じていました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、対面のOJT研修とAIによる練習を比較する検証を設計したうえで、成約に至った受講者の練習記録を学習コンテンツに組み込みました。
その結果、3カ月後にはAIで練習したグループの顧客向け提案数が30%増加し、育成対象も2,000から7,000超へ拡大できました(出典:導入企業へのヒアリング)。
体外診断分野の大手企業
体外診断分野のグローバル大手企業では、5名の研修担当者が1,500名の営業担当者を支えており、能力認定は四半期に1回しか実施できませんでした(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、5つの訪問プロセスに沿った模擬対話と即時の採点を、能力認定の一部として組み込みました。
その結果、認定は準備ができた時点でいつでも受けられる形に変わり、認定通過者の実訪問における成約率が22.4%向上しました(出典:導入企業へのヒアリング)。