監査法人の営業が、提案の場で言葉に詰まる理由
監査法人の営業では、監査契約のプロポーザルや面談で監査体制も実績も丁寧に説明したはずなのに、その後の連絡が途切れてしまうことがあります。資料の内容が間違っていたわけではありません。経理部長やCFOがその場で口に出さなかった懸念に、どこまで触れられていたでしょうか。提案の成否を分けているのは、準備した資料の厚さではなく、その場でどれだけ相手の言葉を引き出せたかなのです。
監査法人の営業は、何が違うのか
一般的な法人営業との違い
監査法人の営業は、一般的な法人営業とは前提が異なります。事業会社であれば、提案を重ねて条件を調整しながら受注に近づける進め方も取れます。監査法人の場合は公認会計士法が定める独立性の考え方があり、監査先へ非監査業務を同時に提供できる範囲は限られています。値引きや付帯サービスで差をつける余地も大きくありません。さらに近年は、監査法人の側が受嘱審査(契約を引き受けるかどうかの社内判断)で案件を選ぶ場面が増え、IPO準備会社が監査法人を見つけにくい状況も指摘されています。提案の成否を分けるのは、相手の状況をどこまで聞き取り、監査の進め方として言葉にできるかという一点にほかなりません。ただ、その対話の質は、体系的に鍛えられてこなかったと言えます。
提案書では準備できない部分
提案の現場に立つ担当者にとって、準備といえば実績一覧や監査体制図、監査報酬の見積りを整えることが中心になりがちです。ところが面談で判断を左右するのは、その資料に書かれていない部分です。往査(企業に出向いて行う監査)の日程が決算業務と重なったらどう調整するのか、期中に会計上の論点が出たら誰が答えるのか。経理部長がこうした運用面の不安を最初から口にするとは限りません。相手が言いよどんだ瞬間に一歩踏み込んで聞けるかどうかで、提案の印象は変わります。この踏み込み方こそ、これまで練習の対象になってこなかった部分なのです。
提案の対話を鍛える仕組みがありません
監査契約の提案は、案件そのものが年に数えるほどです。パートナーの面談に同席しても、自分が発言する場面は限られます。そのため対話の経験は本番でしか積めず、事前準備は資料の読み合わせにとどまってしまいます。
シニアマネージャーやパートナーは、期末から期首にかけて監査現場に張り付きます。そのため面談前のすり合わせも終了後の振り返りも、移動中の短い会話で済ませがちです。同行から学べる量は、指導する側が割ける時間の分しかありません。
振り返りで返ってくるのは、「もう少し相手の話を聞いた方がいい」といった感想が中心です。そのため、どの質問を飛ばしたのか、どこで相手が引いたのかは分からないまま次の提案を迎えます。同じ進め方を繰り返し、改善が起きにくくなってしまいます。
業務シーンを1つ選ぶと、AIが顧客役を務めてあなたと1回の会話を行います。終了後、評価フィードバックを確認できます。
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本番を待たずに提案の対話を重ねられます
反応に応じて変わる面談の練習相手
UMU AIロープレを活用することで、経理部長や監査役を想定したAIを相手に、監査契約の面談を何度でも練習できます。AIは決まった台本どおりには答えません。監査の進め方を分かりやすく説明できれば話は次に進み、説明が曖昧なままだと工数や費用への懸念が返ってきます。案件を待たずに、対話の経験だけを先に積めます。
先輩の予定を待たずに練習を始められます
時間を選ばない一人での反復練習
AIが面談の相手を担うため、順番待ちは不要です。往査先への移動中や現場での待ち時間に、スマートフォンから練習を始められます。指導する側は練習に付き添う役割から離れ、判断の難しい論点への助言に時間を使えます。AIが担うのは反復練習と評価基準の統一という部分で、動機づけや案件ごとの判断は、これまでどおり人の役割です。
不足していた質問が、その場で分かります
面談直後に届く客観的な評価
練習が終わると、UMU AIロープレがすぐに評価レポートを作成します。導入の切り出し、ヒアリング、監査の進め方の説明、費用への懸念対応といったプロセスごとに点数が付き、改善が必要なポイントと理由を確認できます。「もう少し聞いた方がいい」では終わりません。次の面談で何を変えるかを、練習のたびに具体的に決められます。
専門職が提案する組織の事例
同行指導に頼っていた製薬企業
日本で事業を展開する製薬企業では、若手の育成が先輩への同行に頼り、練習の機会が不足していました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、訪問の場面を高い頻度で練習できる体制を整えました。
その結果、受講後7〜9カ月で医師との対話型面談の回数が約2倍に増えました(出典:導入企業へのヒアリング)。練習量の確保が、自ら面談を取りに行く動きを早めたのです。
支社ごとに差が出た保険会社
外資系の大手生命保険会社では、新人育成が支社ごとに行われ、指導の基準に差が生じていました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを実地指導の一部に取り入れ、対面研修のグループと比較しました。
その結果、3カ月後には練習したグループの顧客向け提案数が30%増加しました(出典:導入企業へのヒアリング)。同じ基準で反復したことが、提案の機会そのものを増やしたと言えます。