営業ツールのデザインを見直しても、商談で使われない理由
提案資料やトークスクリプトのデザインを整え直しても、商談の場では使われないままになることがあります。現場が使わない原因は、営業ツールのデザインの完成度ではなく、そのツールを使う場面を担当者が声に出して練習していないことにあるのです。
用意したツールは、どこで止まるのか
読みやすさと、話しやすさは別です
セールスイネーブルメントの担当者が営業ツールのデザインに手を入れるとき、多くは紙面の構成や図版の見せ方から着手します。情報の並び順を整え、要点を一枚にまとめる作業は、比較的短い期間で仕上がります。ところが商談の場では、担当者はその一枚を顧客に見せながら、自分の言葉で説明を組み立てることになります。資料のどこを最も伝えたいかは決まっていても、顧客の反応に合わせてどの順番で話すかまでは、資料の側から指定できません。新しい提案資料を配った直後の商談で、担当者が表紙から順にページを読み上げてしまう場面は珍しくありません。顧客が途中で「うちの場合はどうなりますか」と割り込むと、そこから話の筋が戻らなくなります。読みやすさを高める作業と、その資料で話せるようにする作業は、もともと別のものです。後者が設計に入っていないと、ツールは配った時点で止まってしまうのです。
作った資料の多くは使われません
マーケティング部門が作成した営業向けコンテンツのうち、6~7割は営業チームに使われていないという調査結果があります(出典:Forrester)。手間をかけて整えた営業ツールほど、デザインの完成度と現場での使用率が一致しないと言えます。
設計から実行までを分けて考える
営業ツールのデザインを見直す前に、どの商談場面のために作るのかを一つに絞ります。初回訪問の導入と、価格に踏み込まれた場面とでは、必要な情報量も話す順番も変わります。場面を決めてから紙面を組み立てると、担当者は「この資料はここで開く」と判断できるようになります。
作った資料が実際にどう開かれるかを、配布前に想定します。誰が、どのタイミングで見せるのか。そこまで決めておくと、現場の担当者は当日その場で考えずに済みます。
残るのは、設計した通りに話せているかをどう確かめるかという問いです。読んだかどうかは配信ログで分かりますが、顧客を前にした言い回しまでは追えません。話す練習の記録が残る仕組みが要ります。
設計した話し方は、練習でしか残りません
自社トークに沿ったAI評価基準
UMU AIロープレでは、成果を出している担当者の話し方や自社の標準メッセージを、AIの評価基準に組み込めます。絞り込んだ商談場面をそのままシナリオにできるため、担当者は設計した順番で話す練習を繰り返せます。設計の意図を、練習のたびに確かめられます。
配ったあとの一週間で、定着が決まります
スマートフォンでの高頻度練習
配布のタイミングに合わせて練習シナリオを開くと、担当者は移動中や商談の直前にスマートフォンから同じ場面を繰り返せます。相手役の予定を押さえる必要がないため、資料が新しいうちに練習量を確保できます。運用の設計が、そのまま練習の設計になるのです。
話せているかを、数字で確かめられます
プロセス別のチーム診断
練習の記録は、ヒアリングや異議対応といったプロセス別に確認できます。担当者ごとの課題と、チーム全体で共通して点が伸びない箇所を、同じ画面で見分けられます。次にどの営業ツールのデザインから直すべきかを、感覚ではなくデータで決められます。
本部の設計を現場で動かした企業
体外診断分野の大手企業
体外診断分野の大手企業では、担当者5名で1,500名の認定を担っていました(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、準備ができ次第いつでも認定を受けられるようにしました。
その結果、練習と同じ基準で認定でき、認定通過者の実訪問における成約率が22.4%向上しました(出典:導入企業へのヒアリング)。
500店舗超のアパレル企業
500店舗超のアパレル企業では、本部の接客の型を全店舗へ適用することが課題でした(出典:導入企業へのヒアリング)。
そこでUMU AIロープレを活用し、顧客タイプ別のシナリオで全店舗が同じ基準で練習しました。
その結果、店頭の会話が設計どおりに変わり、自社チャネル経由の売上が前年比90%以上増加しました(出典:導入企業へのヒアリング)。