「カンファレンスで最高のセッションだった」― ATD25参加者が絶賛したUMUのAIセッション、成功の理由。

2025年5月、ワシントンD.C.にて、人材開発(L&D)における世界最大級のカンファレンス「ATD25 International Conference & Expo」が開催されました。世界83カ国から8,400名以上の専門家やリーダーが集結し 、まさに「人材開発のオリンピック」とも称される熱気の中 、業界の未来を形作るための知見が交換されました。このグローバルな知の祭典に、企業のパフォーマンス向上を支援するUMUも参加し、AIと人材開発に関する2つの重要なセッションに登壇しました。

 

そしてこの度、ATDが公式に発表したサマリーレポートにおいて、弊社の教育セッションが栄えある「最多参加セッション(Most Attended Sessions)」の筆頭として紹介されました 。

 

この成果は、単に参加者数が多かったというだけではありません。両セッションともに、参加者の満足度、講演内容の適切性、スピーカーの質の全ての項目で、カンファレンス全体の平均を大きく上回る極めて高い評価を獲得。これは、UMUが提唱する学習のアプローチが、世界水準で認められたことの明確な証左です。

 

本記事では、この歴史的な成功の背景にあるATD25の大きな潮流を分析しつつ、UMUのセッションがなぜ多くの参加者を惹きつけ、高い評価を得ることができたのか、その核心に迫ります。

ATD25の潮流:AIという巨大な波と、L&D専門家の渇望

今年のATD25を理解する上で、避けて通れないのが「AI」という巨大な波です。カンファレンス全体でAI関連の教育セッションは27件、出展者セッションを含めると60件以上にのぼりました 。出展企業のカテゴリーを見ても、AI関連が130社と断トツのトップであり 、会場の至る所でAIが議論の中心となっていたことがうかがえます。

 

特筆すべきは、その議論の質の変化です。公式レポートが「好奇心から能力構築へ(from curiosity to capability-building)」と表現しているように 、昨年の「AIとは何か?」という入門的な問いは影を潜め、「AIをいかにして自社の戦略に組み込み、学習をパーソナライズし、組織能力を向上させるか」という、具体的かつ実践的な活用フェーズへと完全に移行していました 。

 

この背景には、L&D専門家が直面する切実な課題があります。多くの企業がAIの導入を急ぐ一方で、現場では「どう使えばいいのか」「どう教えればいいのか」「人間の役割はどう変わるのか」といった根源的な問いに対する答えが見つかっていません。この理論と現実のギャップを埋めるための、信頼できる羅針盤が渇望されていたのです。

 

このような状況下で、UMUが提供した「AIリテラシー」と「AIスキル」に関する具体的なセッションが、時代の要請と完璧に合致し、多くの参加者の関心を集めることとなりました。

【成果①】公式レポートが認めた「最多参加セッション」:AIリテラシーの重要性

今回、UMUが担当した教育セッション「生成AI時代におけるAIリテラシーの育成(Develop AI Literacy in the Age of Generative AI)」は、ATD25公式サマリーレポートP.12に掲載された「Most Attended Sessions」リストの筆頭で紹介されました 。数百ものセッションの中で最も多くの参加者を集めた一つとして公式に認められたことは、このテーマが現代のL&Dにおける最重要課題であることを物語っています。

 

【出典】 Association for Talent Development (ATD), “ATD25 Summary” はページ末尾からアクセス可能です。

セッションの評価も、参加者の熱量を反映した優れた結果となりました。

  • 総合満足度:4.65(ATD平均:4.45)
  • コンテンツの適切性:4.65(ATD平均:4.50)
  • スピーカーの有効性:4.57(ATD平均:4.54)

寄せられたフィードバックからは、参加者が単に情報を得ただけでなく、セッションの根幹をなすコンセプトに対して深く共感し、自社への導入意欲を高めた様子が伝わってきます。

 

「素晴らしいプレゼンテーション!おそらくカンファレンスの中でも最高でした。」

「科学と研究に基づいた素晴らしいコンテンツ。非常に示唆に富み、我々のような初心者にとっても実践的な応用のヒントがあったことに大変感謝しています。」

「AIリテラシーの重要性というコンセプトに、これ以上なく同意します。素晴らしいセッションでした!」

「このプレゼンテーションで学んだ多くのことを、自社に持ち帰って実践するのが本当に楽しみです。」

 

これらの声は、UMUのセッションが抽象的な理論に終始せず、科学的根拠に裏付けられながらも、誰もが持ち帰り、行動に移せる「実践知」を提供したことを証明しています。

【成果②】価値で選ばれたスポンサーセッション:実践を通じたAIスキル開発

もう一方のスポンサーセッション「意図的な実践を通じたAIスキルの開発(Developing AI Skills through Deliberate Practice)」でも、UMUは参加者から極めて高い評価を獲得しました。

 

スポンサーセッションは製品紹介の色合いが濃くなりがちですが、UMUのセッションはそれを超えて、参加者に本質的な価値を提供したことが、以下の数値からも明らかになっています。特にコンテンツの適切性は「4.72」と、ATD全体の平均を大きく上回り、参加者の課題意識に的確に応える内容であったことが示されました。

  • 総合満足度:4.56(ATD平均:4.45)
  • コンテンツの適切性:4.72(ATD平均:4.50)
  • スピーカーの有効性:4.61(ATD平均:4.54)

こちらのセッションでは、「意図的な実践(Deliberate Practice)」という学習科学の理論をベースに、プロンプトエンジニアリングのような新しいAIスキルを、いかに効果的に習得するかを解説しました。参加者からは、その実践的なアプローチに称賛の声が寄せられました。

 

「非常に関連性が高く、実践的なコンテンツでした。」

「インタラクティブなセッションの構成が素晴らしく、明日から使える具体的な学びを持ち帰ることができました。」

「貴社のプロンプトエンジニアリング・フィードバックツールについて学べたのが良かったです。まさに我々が必要としていたものです。」

 

最後のコメントにあるように、UMUのツールやソリューションが、参加者の課題解決に直結するものであると認識いただけたことは、大きな収穫です。

UMUのセッションはなぜ成功したのか?成功を支えた3つの柱

今回の成功は決して偶然ではありません。UMUが創業以来、こだわり続けてきたフィロソフィーが、世界中のL&D専門家の共感を呼んだ結果です。その成功の要因は、3つの柱で分析できます。

1. 時代の要請への的確な応答 

前述の通り、AIはL&D業界における最大の関心事でした。UMUは、この巨大なテーマに対し、「AIリテラシーの育成」と「具体的なAIスキルの習得」という、企業が今まさに直面している2大課題に正面から応えました。ニーズの中心に、最も価値のあるソリューションを提示できたことが、成功の第一の要因です。

2.「科学的知見」と「実践的ツール」の高次元での融合 

参加者の声にあった「科学と研究に基づいている」という評価は、UMUの根幹をなす特徴です。弊社のソリューションは、学習の科学や認知科学の最新の研究成果に基づいて設計されています。しかし、UMUは理論を語るだけで終わりません。その理論を、誰もが簡単に使え、効果を実感できる「実践的なツール」へと落とし込みます。この「アカデミックな信頼性」と「現場での実用性」の両立こそが、UMUを他から一線を画す存在にしているのです。

3. 学習者中心のインタラクティブな体験設計

「インタラクティブで楽しかった」というフィードバックも、UMUが大切にしている点です。学習は、一方的な知識の伝達(インフォメーション)ではなく、学習者が自ら考え、試し、フィードバックを得る中で行動変容(インパクト)を起こすプロセスであるべきです。UMUのセッションや製品は、常にこの「学習者中心」の思想で設計されており、その思想が国境を越えて参加者に伝わりました。

最後に:AI時代のパフォーマンス・パートナーとして

ATD25での成功は、UMUにとって大きな自信となりました。しかし、これはゴールではなく、新たなスタートです。セッションにご参加いただいた皆様、そして活発なフィードバックで弊社を成長させてくださったすべての皆様に、心より感謝申し上げます。

 

AIがもたらす変化の波は、まだ始まったばかりです。この変革の時代において、企業と個人のパフォーマンスを最大化するために、UMUは皆様の最も信頼できる「パフォーマンス・パートナー」であり続けたいと願っております。

 

UMUはこれからも、AIを活用した人材開発の最前線を走り続け、革新的なソリューションと実践的な知見を提供してまいります。

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【出典】 Association for Talent Development (ATD), “ATD25 Summary”, https://assets.td.org/m/68aff2f1e3b7ddfa/original/ATD25-Summary_062725_FINAL.pdf%C2%A0?lid=9tofr631eesn, (2025年8月1日参照)

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